#松井レポート 2023.9.17 ACTwrestling 大阪公演

9月17日(日) ACTwrestling 大阪公演

@176BOX(OSAKA)


第1試合

未依【update+】

vs

CHIAKI【BE∀STZ REBELLION】


CHIAKIは入場時に未依のくまちゃんを誘拐。

握手には当然応じず。

未依ちゃんかわいい超かわいいコールが会場に響く中、振り返った未依はくまちゃんが拉致されていることに気付き戦慄。CHIAKIはくまちゃんで未依を殴打。未依はくまちゃんを取り戻そうとするがCHIAKIがパワーで圧倒し、未依をパラダイスロックで固めシャッターチャンスだと客席を煽る。CHIAKIは未依をヘア投げ。続けてくまちゃんもヘア投げで未依に投げ付ける。CHIAKIと未依はハイスパート攻防を見せCHIAKIがドロップキックでオーバー。続けて未依ちゃんかわいい超かわいいコールに乗せて顔面ウォッシュ。CHIAKIは串刺しアタックも未依はすかしてくまちゃんで殴打。本家の鋭さを見せつける。未依は続けてモンキーフリップからくまちゃんを乗せフットスタンプも2。くまちゃんロックもCHIAKIは耐えてブレイク。未依はCHIAKIにネックブリーカー。ロープへ飛ぶもCHIAKIがカウンタースピアからぶっこ抜きスラム、顔面に低空ドロップキックも2。CHIAKIはアルゼンチンを狙うが堪えた未依が強烈なエルボー。CHIAKIもエルボーでやり返しエルボー合戦も、CHIAKIが連発し顔面ドロップキック。更にロコモーション式フィッシャーマンズスープレックスを3連発も2。フィッシャーマンズバスターで決めにいくが、未依は暴れて立ちセコンドの松井からくまちゃんを貰いカウンターでくまちゃんで殴打しかかと落としからダイビングフットスタンプを2連発も2。未依はくまちゃんボムからロープへ飛ぶがCHIAKIはカウンターでパワースラム。Fクラッシュを狙うが未依は後方回転エビ固めで転がしバックスピンキックから高速でくまちゃんちょこころねで丸め込み3カウントを奪った。

#松井所感

唯一無二のポジションを築く未依と新進気鋭の有望株CHIAKIの対戦は想像よりずっとCHIAKIが圧倒していく展開に。しかしCHIAKIの猛進を引き出したのは未依さん。しっかり受け切った上で勝利する、こういう戦い方がとても好きだ。
とはいえこの試合のMVPはくまちゃんであった。これは狙い通りか…?今度はくまちゃんは一旦置いといて、両者の熱い戦いが見たい。CHIAKIがそこまで上がってくるのもきっと時間の問題だ。

第2試合

惡斗 & 福永莉子【BE∀STZ REBELLION】

vs

汐月なぎさ & 水嶋さくら【update+】


updateの握手にビーリベは応えず。

先発は莉子とさくら。チェーンレスリングも莉子がドロップキックでオーバー。惡斗へチェンジ。惡斗はさくらを虐めつける。さくらも必死に食らいつくが惡斗には効かず。updateの連携攻撃を惡斗を倒し、なぎさが逆水平チョップも3連発。コードブレイカーを狙うが惡斗は堪えて叩きつけ莉子へチェンジ。莉子は逆エビ固めもなぎさはエスケープ。BE∀STZ REBELLIONが磔にしアピール。莉子はなぎさの背中へドロップキック。代わった惡斗もドロップキック。ACTを狙うがなぎさは暴れて立ちコードブレイカーも2。さくらへチェンジ。さくらはクロスボディアタックから低空ドロップキック。高角度鎌固めで絞るが決まらず、ダイビングクロスボディアタックを狙うが惡斗は阻止し変型カルメリアから莉子のブーツも2。惡斗はボディスラムもさくらはブリッジで抜け側転で翻弄するが惡斗がコンプリートショットも更にさくらはブリッジで抜き返しドロップキック。さくらはエルボーを連発するが惡斗はACTを決めるも2。惡斗のミサイルキックもなぎさがカット。なぎさをビーリベ2人がブーツで排除し、惡斗はさくらを捕まえるもさくらはスクールボーイも2。しかし惡斗はノーリアクションで立ち上がり莉子へ「いけるか?」と問う。莉子は頷きチェンジ。莉子は行くぞー!と叫びリストクラッチ式の前蹴りも2。続くハイキックをすかしたさくらを莉子はフロントネックで捕え、惡斗が出てきてツープラトン式コンプリートショットも2。莉子はすぐに胴締めスリーパーホールドで絞るがなぎさがカット。ビーリベの連携もさくらがすかしたところなぎさが2人へコードブレイカー。さくらは莉子へ踏み台式フットも2。さくらはスクールボーイからオクラホマも莉子が切り返し丸め込み合戦も2。隙をついたさくらが120%スクールボーイで固め莉子から3カウント。

さくら「今日は応援ありがとうございます!第1試合で未依さんがビーリベから勝利して、私もビーリベから勝利。update+2連勝しました!ありがとうございます!私は今年惡斗さんから2回勝利してます。今日も直接ではないけどこうしてなぎさと2人で勝てたこと、大きな前進だと思います。これからのupdate+はキラキラ、明るい、それだけじゃなくて、リングの上でもこうやって結果を残していきます!もうビーリベも怖くありません!これからもupdateの応援をよろしくお願いします!」

update+のテーマ曲が鳴るがビーリベCHIAKIがリングイン。マイクを取る。

CHIAKI「おい、(音に対し)ストップストップ。選挙活動かてめえはよ。惡斗さんから2回勝ちました、もうビーリベは怖くない…、おいてめえ調子乗ってんじゃねえぞ。いつでも潰してやるよ」

惡斗「いいねいいね、さくら煽るねえ。いいと思うよ。ビーリベ怖くない。じゃあ何度でも恐怖植え付けてやるよ。まあまあ莉子と私のタッグはまたリベンジするとして折角だ、updateとビーリベ1発やるのも面白いかなと思うんだけど。あれだな、最近アップデートにイキのいいやつ入ってたよな、あいつも潰しておかなきゃな。」

朝子「私のことですか!!!?」

惡斗「お前は、いらない。未依となぎさとさくら、そしてかなみっく。そして私らビーリベから4人。ただ4対4でやるのもつまんねえわ。最後の1人になるまで潰し合うそういうルール面白くねえか!?まだまだ私らから目え離すんじゃねえぞ、以上!」


#松井所感

ビーリベvsアップデートはヒール対Theベビーの対戦。お互いが引き立ち合うようなマッチアップだろう。
が、惜しい。1年の欠場から復帰した莉子はとっても頑張っているが、この1年の間のさくらの成長は凄まじかった。莉子がヒールとしてさくらを圧倒するにはどれをとっても説得力に欠ける。ビーリベは安定感があるので正直横ばいだ。そこを崩すには、ヒール福永莉子の覚醒に掛かっている、気がする。
次回のBE∀STZ REBELLION vs update+のイリミネーションマッチは結果的な勝敗より策略に注目したいと思う。

第3試合

岩井杏加

vs

山田奈保


両者ロックアップを押し合い岩井がオーバーも奈保はエルボーを連発。ロープへ飛ばすが岩井がタックル。奈保も負けじとドロップキックで応戦。続けてチェーンレスリングの攻防戦。岩井がガットショットから串刺しバックエルボー、低空ドロップキックも2。低空ビッグブーツを2連発からボディスラムも奈保は暴れて立ちドロップキックを2連発。奈保はボディスラムを狙うも岩井は逆に投げ付けギロチンドロップも2。両者エルボー合戦。奈保はもっと来いや!と煽り散らかしながら応戦。奈保はローリングネックブリーカーは足の山の字固めで絞り上げるも岩井はロープエスケープ。奈保はダブルアーム式フェイスバスターも2。奈保はロープへ飛ぶが岩井はカウンターで河津落としから顔面にニーアタックからギロチンドロップも2。ダイビングニードロップも奈保がすかしてスタナー。岩井もスタナーでやり返しファイヤーマンズキャリーで担ぐが奈保は切り返してローリングクレイドルも2。奈保はダイビングクロスボディアタックも2。ダブルアームを狙うが岩井は切り返して卍固め、背中へギロチンドロップ。デスバレーボムも2。サイドバスターを狙うが奈保が切り返してラマヒストラルも2。奈保が追撃を狙うが、岩井は旋回式サイドバスターで叩きつけダイビングニードロップ、3カウントを奪った。


メインイベント

AWGシングル王座 Championship

【王者】青野未来

vs 

【挑戦者】 入江彩乃


青野は新コスをお披露目。

両者暫く睨み合い、彩乃が前に出ると青野も前に。エルボー合戦。彩乃がドロップキックで倒すが青野は涼しい顔でネックスプリング。一息ありチェーンレスリング。青野のヘッドシザースも彩乃は切り返し逆エビ固めもロープエスケープ。応戦する青野の蹴りを撃ち落とし彩乃はキャメルクラッチからヘア投げ。しかし青野は串刺しドロップキックを2連発。青野は脛にサッカーボールキック。ニークラッシャーから39ロックで彩乃の足を潰していく。青野はロープへ飛ばすが彩乃は足のダメージで走れず崩れる。青野はキャプチュード、串刺しラリアットも2。青野はコーナーへ登るが彩乃は雪崩スタナーからビッグブーツも2。河津落としを堪える青野に彩乃はスクールボーイを3連発も2、ネックブリーカーも2。彩乃はロープへ飛ぶが青野は旋回パワースラムからバッファロースリーパーホールドもロープエスケープ。青野はミサイルキックも2。ジャーマンを狙うが堪えた彩乃へミクガリータ、更に腹を蹴り上げバズソーキック。彩乃は場外へエスケープ。自らリングインしてきた彩乃へ容赦なく青野はラリアットも2。彩乃はなんとか河津落としから主耳で迎撃も2。続く北海どーんも2、投げっぱなしフィッシャーマンズスープレックスからフロントネックをぶん回し、Teardrop Angelも2。後頭部へブーツを狙うが青野はすかしてハイキック。両者ダウン。膝立ちのままエルボーをやり合うも青野はジャーマンスープレックスからダブルアームスープレックスも2。スライディングラリアットも2。青野は後頭部ラリアットから、ランニングラリアットで押さえ込み3カウント。

4度目の防衛に成功。

朝陽「防衛おめでとうございます。なんて言うと思ったかばーーか!でも、アクトレス生え抜きの選手が団体を守るために戦う姿には感銘を受けました。私が外から見ていた時のアクトレスガールズは未来ちゃんがトップにいてその下にわちゃわちゃいる感じだったんです。朝陽は、てっぺん☆は、早くそれを変えたい。年功序列なんて待ってられないんですよ。だから次てっぺん☆が潰したい青野未来、そして茉莉さん、てっぺん☆の相手して頂けませんか?」

青野「朝陽、その前に私勝ったんだから先に喋らせろーー!なんで朝陽が先にマイク持ってるんですか?まあいいや、勢いがあるってことで。まず私がチャンピオンってことでモヤモヤしてるみたいだけど、私は年功序列でベルトを巻いているわけじゃない。そして茉莉さんも私もキャリアがあるから今の位置にいるんじゃない。それを試合で証明してやるよ。朝陽の私に対する批判も不満ももううんざりなんで、ここで叩き潰します。」

朝陽「未来ちゃんにうんざりとかいう感情あったんだ〜知らなかった〜。試合で証明されるのは青野未来の時代の終わり。よろしくお願いします。」

未来「ベルト防衛しました!V4になりました!応援ありがとうございます!

彩乃、彩乃とこんなにバチバチやったのは多分初めてだと思う。初めての彩乃を見れて私は嬉しかった。彩乃にはこんなに応援してくれる人がいる、支えてくれる仲間もいる。だからもっともっと自信を持って、一緒にアクトレスガールズ盛り上げていこう。よろしく。」

#松井所感

彩乃は頑張った。けど、青野未来は圧倒的だった。初手一発目彩乃のエルボー、それを青野が返した瞬間に勝敗は見えたようなものだった。
技も魅せ方もフィジカルも何もかもが青野未来の完勝であった。V4を積み上げ、本当に絶対王者になったんだとその踏み台の1人である松井はそう思った。
でも別にこのくらいは予想通りだ。仮にもしポイントで彩乃が青野を上回り戴冠を果たしたとしても、勝ち方は隙を突いた逆転勝利や場外に留めるなどで、技で決め切るような真っ向な展開は考えられない。
しかしきっとこの一戦は入江彩乃の始まりの一戦になるのだろう。ここから上がるも転ぶも彩乃次第。ただまあタイトル挑戦まで経て、ヘタな試合したら今まで以上に彩乃個人もそしてベルトの価値も下がる。
タイトルってそんだけ重いものにしないといけないと思う。

誰かの成長やその物語が毎公演必ず生まれていく。

このレポートを書き始めてから早半年、どこか一線引いたようになるのは良いのか悪いのか。アクトレスガールズが進む物語の一端に自分がいるのかいないのかも最早分からないけれど、私は飛び出ていく誰かの成長の続きがいつも楽しみで仕方がない。

10月15日、来る後楽園ホール公演に向けて皆が邁進だ。