#松井レポート 2023.9.5 ACTwrestling Step23 新木場公演

9月5日(火) ACTwrestling Step23 新木場公演

@新木場 1st RING


第1試合

かなみっく

vs

天職ゆい


チェーンレスリングからかなみっくがフロントネックで絞り上げるも天職はロープエスケープ。かなみっくはロープへ振るが天職はガットショット。両者エルボー合戦。かなみっくは串刺しドロップキックでオーバー。続けてボディスラムを狙うが天職は堪え低空ドロップキック、更にロープへ飛んでドロップキックも2。天職は逆エビ固めもかなみっくはロープエスケープ、天職のボディスラムも2。天職は俵投げを狙うがかなみっくは切り返して変形大外刈りから倒立式セントーンも2。かなみっくは小手投げを2連発し、ダイビングローリングセントーンを飛ぶが天職はすかし、「私が勝つー!」と叫び俵投げも2。天職はリバースゴリースペシャルで固めるもかなみっくは耐える。天職はロープへ飛ぶもかなみっくはガットショットから両者エルボーを打ち合い、天職のエルボーをすかしたかなみっくが大外刈りで倒しボディスラムでコーナーに寝かし改めてローリングセントーンを狙うが、天職は起き上がってきてかなみっくへデッドリードライブ。天職はドロップキックからみちのくドライバーⅡも2。天職はもう一度狙うがかなみっくは背後に逃れて馬跳び式の前方回転エビ固めも1で返されるがすぐに2段階ジャックナイフ式エビ固めで丸め込み3カウント。

#松井所感

新進気鋭の超新星対決。団体とっておき好カードだったそうだ。とはいえかなみっくは昨年2022年10月デビュー、対して天職は2023年8月デビュー。約1年の差がある。かなみっくはその意地か、こんなにも戦う眼になるんだと思わず惹き込まれた。小さいのに頑張ってて応援したくなるかなみっくは絶賛上り調子。今後少し見ない間に序列は思いっ切り変わっているかもしれない。漸く現れたかなみっくの成長、非常に楽しみだ。

第2試合

茉莉

vs

惡斗

vs

ブルドーザー轟


轟を無視して茉莉と惡斗はロックアップを押し込み合い茉莉がオーバー。再びロックアップからチェーンレスリング、轟が隙間からシャーとちょっかいを出すが両者無視し三者見合い。続けて茉莉と惡斗が手四つも轟は入れて貰えずシャー。茉莉と惡斗は轟をコーナーに追い込み、2人で熱戦を開始、轟は傍観。惡斗がドロップキックでカバーするも轟が速すぎるカット。切り返した茉莉がボディスラムを3連発も轟がまた速すぎるカット。茉莉は怒り「ちょっと速すぎるな。」とカットのタイミングについての説教。轟はシャーと謝意を述べる。茉莉は惡斗にもう1回やらせてと打診し再び、惡斗へボディスラム3連発。しかし轟は微妙に早いカット。怒った両者が轟をロープへ飛ばすが轟はモンゴリアンシャーチョップ。ダブルニーシャードロップも惡斗がギリギリのカット。轟は惡斗へ盛り上がるカットの教えを乞うも茉莉が分断しストンピングも惡斗はコンプリートショットからACTも1。茉莉は熨斗紙も1。茉莉はハイキックからシュバインバスターも轟はカット。茉莉は続けて抑え込むが轟はカットの練習を繰り返し、陽気になった轟は歌い踊り出す独壇場。しかし惡斗と茉莉が共闘しダブル低空ドロップキックからビックブーツとバズソーを決め2人で固め3カウント。


第3試合

澄川菜摘 & 後藤智香【The Royal】

vs

岩井杏加 & 蓮燦 


先発は澄川と岩井。ロックアップを岩井が押し切りオーバー。両者エルボー合戦も澄川が顔面ブーツからロープを使って卍固め、ラフに攻撃し智香へチェンジ。岩井はすぐにバックエルボーで切り返し蓮と連携攻撃からキャメルクラッチで固めるも澄川がカット。岩井は蓮へチェンジ。蓮は首四の字固めを執拗に抑えつけるが智香は堪える。蓮の追撃を智香はラリアットで返すも2。続けてジャイアントスイング、澄川へチェンジ。澄川は串刺しドロップキックも岩井が飛び出てアシストに入り蓮の河津落としから合体プレスも2。岩井にチェンジ。岩井は低空ブーツからコーナーに寝かせセカンドコーナーからダイビングニードロップ、トップコーナーからを狙うが澄川は起き上がりデッドリードライブ。澄川のフィッシャーマンズスープレックスも2。澄川と智香の合体ニードロップから澄川はダブルニーアタックも2。澄川と智香はダブル攻撃を狙うが岩井が2人をスタナーで潰しエルボーも澄川はニーリフトを連発。しかし蓮が旋回フェイスバスターでアシスト、澄川をコーナーに寝かし岩井がダイビングニードロップも智香がぶっこ抜きアトミックドロップ。澄川は岩井へトラースキック、智香へチェンジ。智香はボディスラムから510-Nを狙うも岩井が切り返すが智香も負けじとカウンターで両エビ固めに抑えるが2。岩井はファイナルカットからダイビングニードロップも澄川がカット。飛び出た蓮を澄川は分断。澄川が岩井へ攻撃を狙うも岩井はカウンターで投げつける。智香が起き上がり岩井とエルボー合戦。智香が喉輪落としから澄川のダイビングダブルニードロップ、智香の510-Nも2。智香はラリアットを狙うが岩井が後方回転エビ固めで丸め込み3カウント。

山田奈保が上がりマイクを取る。

奈保「きょーちゃん、すごいね。勢いついてすごかったね。でも気になってるんだけどさ、自分のユニットに噛み付いてまでベビーフェイスに戻りたかったの?今日のきょーちゃんすごい良い表情で頑張ってて思わずマイク取っちゃったんだけどさ、きょーちゃんはさ、この試合でなにか見つけたの?」

岩井「周りに何がしたいか分からないってすっごい言われてます。でもゴールが見えなきゃいけないんですか?変わりたくて変わりたくてこうやってもがいてちゃいけないんですか?私は変わりたい。それだけです。」

奈保「すっげーいいと思う!いいと思うよ!きょーちゃんじゃあさ、次の大阪さ、9/17さ私と戦ってよ!きょーちゃんの変わりたいって気持ち、まあ蛇道衆的にどう思ってるのか知らないけどさ私戦ってみたいわ。いいかな?」

岩井「よろしくお願いします!!!!!」

#松井所感

何がしたいか自分でも分からないから、何がしたいかを見つける為にリングに立っている。
岩井杏加の行動を端的にまとめるとこういうことだろうか。特にやりたいことないからとりあえず大学進学するって感じ。
そういう時って少なからずあるよね。少し先に必ず訪れるであろう決断の際に、あの時悩んで良かったとそう思えるように是非たくさん迷走して頂いて。

だけど、目的地を目指して進む人と、目的地が分からないまま進む人とじゃ当たり前に差が生まれる。今は小さくても、少しずつ広がって取り返し付かないくらい遠くにいく。

これは持論だが、迷う時間は短い方が良い。不明瞭でもゴールは決めておいた方が良い。分からない道はどこへ行っても分からないけれど、分かる道を進むなら簡単に寄り道ができる。そして色んな可能性に辿り着ける、私はそう思う。

とはいえ、迷う岩井を奈保がどう導けるのか楽しみだ。


第4試合

青野未来 & キラ☆アン

vs

朝陽 & 松井珠紗【てっぺん☆】


握手後、てっぺん☆が奇襲し、青野へ集中攻撃。しかし青野はダブルラリアットで薙ぎ倒しキラ☆アンへチェンジ。キラ☆アンは朝陽へサッカーボールキックを連発からボディスラムも2。朝陽は旋回フェイスクラッシャーでやり返し松井へチェンジ。松井はドロップキックからスリーパーホールドもキラ☆アンが切り返しグラウンドに持ち込み攻防するも、キラ☆アンがアキレス腱固めで固め松井はロープエスケープ。キラ☆アンはボディスラムからミドルキック、青野へチェンジ。青野はサッカーボールキックを3連発も2。青野は松井をコーナーへ振るが松井はスイングDDTから低空ドロップキック。てっぺん☆3人で挟みのドロップキック。コーナーへ登る松井へ青野がアタックへくるのを松井は飛び越えミスティカ式クロスフェイスロックもキラ☆アンがカット。松井はスライディングクロスボディから朝陽と松井がエプロンからランニング低空ドロップキック。松井がダイビングクロスボディアタックも青野はすかし、腹を蹴り上げミクガリータも2。ロープへ飛ぶ青野を松井は捕えスクールボーイも2。スライディングニーアタックで朝陽へチェンジ。朝陽は619からダブルリストを狙うが青野は堪え両者エルボーを撃ち合う。青野が打ち勝ち串刺しドロップキックを2連発から39ロックも朝陽はなんとかロープに逃れる。青野のニークラッシャーを朝陽は暴れて立ち上がったところ松井のドロップキックから朝陽はランニングネックブリーカー、ダブルリストアームサルトで叩きつけるもキラ☆アンがカット。しかし青野は旋回パワースラムからダブルアームスープレックスで投げつける。暫くダメージに伏すが青野は投げっぱなしジャーマン。朝陽はすぐに立ち上がり投げっぱなしジャーマンで投げ返し両者チェンジ。松井はドロップキックを連発からスライディングキックも2。キラ☆アンはハイキックを狙うも逃れて走った松井へ続けてラリアット、かかと落としからリバースDDTを狙うも松井はエルボーを連発、しかしキラ☆アンは強烈なハイキック一閃。更にリバースDDTも朝陽がカット。青野とキラ☆アンの連携で朝陽を分断させ続けて松井へ追撃を狙うが松井は両者叩きつけ朝陽が青野へ松井がキラ☆アンへ続けてミサイルキック。松井はロープへ飛んでカサドーラ式のヨーロピアンクラッチでキラ☆アンを丸め込み3カウント。

朝陽「私朝陽は8月末を持ってアイスリボンを退団し9月1日よりアクトレスガールズへ完全移籍となりました!そんなアクトレス所属の初試合で珠紗とタッグで未来ちゃん組に勝てたこととても嬉しいです。ピラミッド崩しの第1歩が今日進めたかなと思っております。澄川さん、今てっぺん☆はすごい勢いに乗ってるんですよ。なので、このタッグで朝陽がアクトレスガールズにきて初めての大阪公演まだまだアツい戦いやりませんか?」

澄川「やりましょう」

朝陽「ということでどうしたらいいんでしょうか」

蛇道衆 ウェーーーイと上がってくる。

朝陽「あぁ、あのプレゼントならいりませんので」

MARU「プレゼントじゃねーから。朝陽、お前に良い知らせがある。10月25日蛇道衆プロデュース興行で移籍記念としてお前をブッキングしてやる!それで、会場はお前の故郷、アイスリボン道場だ!」

「凱旋おめでとう!お前のホーム、いやアウェイか。ブルドーザー轟が相手してやるよ。」

朝陽「えっ組もうよ」

「いや…組もうよじゃねえよ…、対戦してやるよって言ってんだよ」

朝陽「ママっ」

「ママじゃねえんだよ。やろうぜ」

朝陽「…、いいよ!」

MARU「それで青野未来、その蛇道衆プロデュース記念興行でメインでシングルで対戦してみない?私と。昔、私はベルトを獲り過ぎてお前のベルトには興味無い。だがしかし、王者青野未来にはめちゃくちゃ興味がある!ぜひシングルで!メインで!よろしくお願いします!」

青野「MARUさん、私やりたかったんですよ!無敗のMARUさんと…、でももう無敗じゃないですよね!?無敗のまるさんとやりたかった!」

MARU「無敗じゃなくなったけどそんな弱くないぞ私は」

青野「分かりました。蛇道衆の記念すべき第一回目の興行でメインに選んで頂きありがとうございます!よろしくお願いします!」


メインイベント

入江彩乃 & CHIAKI【BE∀STZ REBELLION】

vs

未依 & 水嶋さくら【update+】


先発はCHIAKIとさくら。柔軟性とパワーを持ってお互い高い身体能力を見せ合う。CHIAKIがさくらを完全に捕えBE∀STZ REBELLIONのアピールから串刺しスピア。彩乃へチェンジ。彩乃はさくらを踏みつけ非情に攻撃。ビーリベは素早くチェンジし連携力を見せる。代わったCHIAKIは顔面ウォッシュ。CHIAKIのボディスラムからパワースラムをさくらは次々ブリッジで抜けドロップキックでCHIAKIを倒し未依へチェンジ。未依はくまちゃんを振り回して攻撃しドロップキック、update+のダブルクロスチョップ。未依のクロスボディをCHIAKIはキャッチし投げ落としロンダードニードロップからアルゼンチンバックブリーカーもさくらがカット。彩乃へチェンジ。彩乃はドロップキックからスタナー、ロープへ飛ぶも未依がクロスボディアタックからスリングブレード。さくらへチェンジ。update+はダブルドロップキック。さくらの高角度鎌固めも決まり手にはならず。キルスイッチを狙うが彩乃は逃れてビッグブーツから逆エビ固めもロープエスケープ。彩乃はビッグブーツで追撃しコーナーへ飛ばすがさくらがカウンターでのダイビングクロスボディアタックからキルスイッチも2。さくらは大車輪から120%スクールボーイもCHIAKIがカット。彩乃はネックブリーカーからシカゴクラブもさくらは堪える。彩乃はさくらを自コーナーまで吹っ飛ばしチェンジ。未依とCHIAKIは飛び出るが、先にCHIAKIがスピアー。続けてエルボーを連発し顔面ドロップキック、Fクラッシュからフィッシャーマンズスープレックスも2。彩乃へチェンジ。彩乃はスタナー。未依も意地になりエルボー合戦。未依がクロスアーム式で投げつけるが彩乃は河津落としから主耳。極楽固めを狙うがさくらがカット。updateの連携攻撃を決めるが追撃を狙う2人を纏めてCHIAKIがスピアー。彩乃はフロントネックロックもさくらがカット。彩乃とCHIAKIはツープラトン式で投げつけるもさくらがCHIAKIを利用し彩乃へ踏み台フットスタンプ。2人まとめて鎌固めで絞り上げ体力を削り、未依とさくらが同時にダイビングクロスボディアタック。未依と彩乃はエルボーを撃ち合い彩乃はビッグブーツ。未依は負けじとバックスピンキック。未依がかかと落としからくまちゃんちょこころねて丸め込むが彩乃は逆に抑え込み2。彩乃は後頭部ブーツ。最後はTeardrop Angelで投げつけ3カウント。

彩乃「メイン勝ちましたー!次はいよいよ9月17日大阪タイトルマッチです。未来さん、ビーリベのリーダーが2連敗は許されないんですよ。だから次の大阪私が未来さんから直接勝って、大阪の主役は私が頂きます。皆さん、未来さんの最後のベルト姿。そして私の初めてのベルト姿、皆さん見届けてください!未来さんよろしくお願いします!」

青野「よろしく。」


新生アクトレスガールズとしてデビューしてやってきた新人たちが次々フューチャーされていくのが理想的なのかもしれないが、今までの歴史だってある。

入江彩乃が自ら団体最高峰へ挑む。

私は決してこれを安全牌だとは思わない。非常に冒険的で挑戦的だ。

エンターテインメントを自称する私たちならば、白か黒かのそれだけで終えられるただの結果より、その中身の密度に拘りたいと思う。

それぞれが何を見せたいのか、見せる必要があるのか。一人一人違うはずのその思いを、限られた時間の中で凝縮して魅せる。

タイトルは歴史の転換。

王者が、挑戦者が、伝えたいものは何か。しっかり行く末を見たいと思う。