#松井レポート 2023.6.4 ACTwrestling 大阪公演

6月4日(日) ACTwrestling 大阪公演

@176BOX(OSAKA)


この日は昼に奈良・大和郡山でライブイベント。その後大阪・豊中176BOXにて公演を行った。

今まで輩出されたスター達ばかりが常に注目されていくのを日々悔しく感じている。しかし現体制アクトレスガールズも着実に規模を広げている。私は過去のアクトレスも大好きだった。でも「最盛期は間違いなく今だ」とそう言われたい。言われなくてはいけないと思っている。

アクトレスリング大阪公演では、怪我にて欠場中の才原茉莉乃が対戦カードを発表した。


第1試合

澄川菜摘 & 蓮燦

vs

なる & 山田奈保


先発は澄川となる。チェーンレスリングを澄川が歴戦の差で圧倒。続いて澄川と奈保に。再びチェーンレスリングは奈保がガムシャラに優勢を取るが、膝を突き立てて澄川がやり返し蓮燦へチェンジ。蓮燦が煽り散らかすと奈保が怒って丸め込むもカウント2。チェンジしたなるはドロップキックを連発。真面目にエルボー合戦をしたのも束の間蓮燦がロープ渡りから、「なるちゃんは菜摘さんのことをなちゅと呼んでいます」となるの秘密を暴露。怒ったなるが場外で蓮燦をボコし奈保にチェンジ。蓮燦は奈保のダイビングクロスボディアタックを自爆させると、澄川がダブルニーアタックでアシストに入り蓮燦はコンプリートショット。しかし奈保が隙をついて脚にドロップキックからローリングネックブリーカーを連発。カットに入った澄川を奈保となるの連携で排除。蓮燦はなんとか切り返しコーナーへ登るが、奈保はコーナー上まで追い掛け、頭突きからデッドリードライブで蓮燦を投げ飛ばしダブルアームフェイスバスターもカウントは2。奈保はすぐに足の山の字固めで絞り上げ蓮燦はギブアップ。


#松井所感

私はなると奈保は対角線にいる印象が強かった。小さくて機敏な2人は戦う相性がとても良いと思っていた。しかし2人が横に並ぶのも良い。今回ではタッグの真価はそれほど発揮出来なかっただろうが、今後もなる&奈保組を見たいと思う。また2人がスイング出来なかったことには蓮燦もあるだろう。小柄新人選手の教科書のような戦い方をする2人に、必ずイレギュラーを加える蓮燦を捌き切るのは難しい。もはや菜摘さんですら厳しい。新人もかなり練度が上がってきた中で、キャラだけで立ち続けるのはそろそろもう限界だろう。技の強さ、リング上をもっと巧みに使えたなら、蓮燦は爆発するはずだ。

第2試合

惡斗 & 入江彩乃【BE∀STZ REBELLION】

vs

未依 & キラ☆アン


前回5/28新木場公演にてキラ☆アン暴走により実現した一戦。「惡斗の息の根を止める」そうだ。

先発は旧体制からの同期、未依と彩乃。両者個性的な譲らぬ攻防を見せ、見合い。変わった惡斗とキラ☆アンはヒール対決。キラ☆アンは未依をダブルに誘うも微妙な間。しかし強烈なかかと落としを息ぴったりに合わせUpdate+と蛇道衆のアピールで相反する。惡斗は切り返し、逆にBE∀STZ REBELLIONを磔でアピール。彩乃と惡斗が代わる代わるキラ☆アンを追い詰めるが、キラ☆アンはハイキック一閃。チェンジした未依がくまちゃんで惡斗を翻弄。惡斗は強引にドロップキックを放ち、胴締めフロントネック。彩乃がビッグブーツを連発もカウント2。未依と彩乃は意地のエルボー合戦。打ち勝った未依がモンキーフリップからフットスタンプもカウント2。未依のヘッドシザースを彩乃は逆エビ固めに切り返し、彩乃と未依のダブルドロップキック。更に彩乃の主耳も未依はカウント2で返す。惡斗の猛攻を未依は堪えて惡斗の側頭へバックスピンキック。未依のくまちゃんチョココロネは彩乃がカット。彩乃は未依とキラ☆アンをまとめてネックブリーカーで倒し、未依へ惡斗と彩乃がダブルビッグブーツ。惡斗が未依へアクトーンを決め3カウント。


第3試合

朝陽 & 松井珠紗【てっぺん☆】

vs

皇希 & 後藤智香【The Royal】


先発は朝陽と皇希。170cmの皇希が手四つを誘うも150cmの朝陽は届かない。皇希は朝陽に合わせて手を低くしてあげると朝陽は怒ってガットショット。朝陽は皇希を翻弄するが、皇希は朝陽の髪を捕えて引き倒す。両者見合い。変わった智香と松井。173cmの智香は松井の頭を捕まえると、157cmの松井は智香に攻撃が届かない。松井は怒ってカサドーラフットを智香に連発し串刺し式ニーアタック。朝陽は智香に猛攻を加える。どうにか智香は堪えると皇希がビッグブーツでアシスト。智香はボディスラムをぶっこ抜いて投げ、朝陽にジャイアントスイングを14周。出てきた松井にもジャイアントスイングを決め皇希にチェンジ。皇希が170cmプレスも朝陽は剣山。朝陽は皇希の腕を狙い攻め立てるが皇希はビッグブーツでやり返しカナディアンバックブリーカーも朝陽は逃れてドロップキックから619。松井にチェンジ。松井はスライディングクロスボディアタックからムーンサルトプレス。カットにきた智香はてっぺん☆ダブルドロップキックで排除し、続く皇希へのツープラトン攻撃は皇希が2人まとめてバックドロップで投げ切り、皇希と智香がそれぞれビッグブーツ。続けて松井にツインタワーを決め皇希がスパインバスター。無理矢理皇希は起こし上げるも松井は隙を着いて丸め込み腕固めへ以降。腕と顔面に膝を叩き込み、朝陽と松井の連携攻撃も智香が阻止。朝陽はランニングネックブリーカーで智香を排除。松井と朝陽は2人で皇希に走り込むが、皇希はダブルラリアット。皇希はバックドロップで松井をセットしアメジストバタフライを飛ぶも松井はすかしてマ・ツイカワイストラルで3カウント。


松井「大阪の皆さん、AWGシングル王座の次期挑戦者松井珠紗です。未来さん、タイトル戦日程早速なんですけど今月6月24日新木場公演でいかがでしょうか?」

青野「もちろんOKです」

松井「OK、ありがとうございます。次回6月10日は…今回なぜか未来さんと前哨戦が出来なかったので必ず未来さんと対戦を組んで頂けるようによろしくお願いします!」


#松井所感

私は元々がビッグマウスなのもあり、言い続けてれば結果は勝手に付いてくるものだと思ってる節がある。それは前提として自身で考えその言葉に責任を持って言った場合であり、無責任に乗っかっているだけならば当然結果が付いてくることなどないだろう。初対戦をしたセンターユニットThe Royal、これで団体の中心を名乗られても困る。思えばセンターを公言してるのはThe Royalユニット内でもリーダーの菜摘さんだけだった気がしている。菜摘さんがどれだけ団体やユニットを思っているのかは十二分に伝わってくるが、じゃあ他は一体。

まだ新人というのは承知した上で、だけどもっと出来るだろうと歯痒さを感じた一戦であった。それほど、The Royalが求めらられているポジションというのは自分たちが考えているよりもっと重いものだと私は思うのだ。



第4試合

夏葵

vs

CHIAKI


夏葵とCHIAKIは団体の体制がギリ変わる前、2021年にデビューを果たした同期の同い年。新体制のメンバーは2022年以降デビューの中で、少しだけ先輩。そして、時期は異なるが去年は怪我にて無念の欠場期間を過ごした2人。似通った境遇の劇的な同期。抜きん出るのはどちらか。

夏葵の握手にCHIAKIは応じず。

チェーンレスリングも互いに同じように側転で切り返し意地を見せる。先制を取ったCHIAKIが夏葵へ顔面ウォッシュ。怒った夏葵はエルボー。CHIAKIもやり返し、お互い引かない撃ち合いが続く。夏葵は強烈なローキックを叩き込み反撃。串刺し式ジャンピングニーからフットスタンプ。更に背中にサッカーボールキックを3連発打ち込むと、夏葵はCHIAKIの脚を狙いテキサスクローバーホールドで絞りあげる。CHIAKIは強引にショルダータックルで夏葵を倒すが、夏葵はハイキック。ダイビングフットスタンプを逃れたCHIAKIがスピアで倒すが夏葵は起き上がりジャンピングニーアタック。CHIAKIも意地で立ち上がりFクラッシュを投げ切ると両者ダウン。お互い突っ込んでいくが夏葵がスクールボーイ、更に串刺しでボディに膝を突き付けダイビングフットスタンプもカウント2。夏葵のシャイニングウィザードをCHIAKIはすかし顔面へドロップキックからパワースラム。更にロコモーション式フィッシャーマンズスープレックスも夏葵は3発目で首固めに捉えるとハイキック。夏葵は高角度ジャックナイフで決めにいくがCHIAKIが逆に押さえ込み3カウントを奪った。

CHIAKI「夏葵、これからお前はCHIAKIの背中を追い掛けることになる。

で、皇希。お前だけ先に行かせるわけにはいかねえよ。次シングルマッチやりましょう。」

皇希「よろしくお願いします」

CHIAKI「余裕ぶってんじゃねえよ」

皇希の握手をCHIAKIは無視。

惡斗「はいはいロイヤル。今日はなんか負け越してんな。なぁ菜摘。アレだな皇希対CHIAKIやるんでしょ?じゃあ、ロイヤル対ビーリベ、やろうじゃんか菜摘。彩乃、私対 菜摘、夏葵でどうだ?」

澄川「全然いいですけど、惡斗さぁ、先週さくらに負けたそうじゃないですか。え?1月にも負けてませんでした?え?新人に2回も負けてんすか?やばくないすか?それなのに私たちに挑んで来ようなんて、早。先にさくらとやるんでしたっけ?まあその前に私たちにボコボコにやられれば良いと思いまーす。というわけで、いつでも歓迎しますんで。」

惡斗「そうだな。さくらに負けました。

だけどまあ、負けたからギア上げて行こうと思うからさ。おい菜摘聞けよ。ギア上げていこうと思うんで、同期のさ菜摘。お前は私の唯一の同期だ。私がこれからギア上げていくんだったらさ、1番楽しく出来そうなお前で肩慣らししてさくら戦挑んでやる。だから踏み台になってください。以上」


#松井所感

同期で同い年のこの2人はこれからもずっと永遠にライバル関係に在り続けるのだろう。そしてそうであって欲しいと思う。今までは夏葵が先を走る印象があった。それが最近になってCHIAKIが頭角を現した。
どちらかが抜きん出れば、片方が追い付いて越していく。それを繰り返してきっと、幾度対戦しても新鮮に以前のお互いを更新していくだろう。同期というのは素晴らしい。本当に、何をしててもとにかく気に障る。違う。刺激を与えてくれる。相反していくか、盟友になっていくのかまだ分からない。この関係を大切にしてください。
惡斗はさくらに負けたことによって「ギアを上げる」と宣言。The Royalとの抗争もそうだが、個人的にはさくらへの報復も楽しみなところ。

第5試合

青野未来 & 水嶋さくら

vs

茉莉 & 岩井杏加


5/28新木場公演にて、蛇道衆・キラ☆アンの暴走で決まったカード。キラ☆アン曰く、「岩井は私の家来(茉莉)と組んで青野未来を倒してこい」とのこと。

岩井杏加のみ握手には応えず。しかし茉莉を払って青野と先発に。岩井は先行を仕掛けようとするが青野はそれを許さず強烈なドロップキックを浴びせさくらへチェンジ。さくらのエルボーを岩井はそんなもんかと煽りボディスラム。続いて茉莉と岩井は交互にさくらにボディスラムを連発。茉莉と岩井はそれぞれ卍固めで競演。さくらは反撃の機会なく暫く2人に捕まり続けるが、茉莉のカバーを何度もブリッジで抜け返すとカウンターでダイビングクロスボディアタックを決めて漸く青野へチェンジ。

飛び出た青野は茉莉へ串刺し式ドロップキックを連発し更にサッカーボールキックを背中に3連発放つと、自ら座り茉莉に「来いよ」と挑発。互いのサッカーボールキックをやり合う。回復したさくらは茉莉にドロップキックで勢い良く向かっていくがあえなく茉莉に潰されてしまう。茉莉のバックフリップ、側転プレス、ハイキックを耐えると青野がアシストに入り120%スクールボーイや飛び付きジャックナイフ式エビ固めでニアフォール。青野と茉莉は再び蹴りを撃ち合う。青野とさくらの合体攻撃も茉莉は2で肩を上げる。茉莉はハイキックで打ち返しフロントフリップを決め岩井へチェンジ。岩井はテクニカルに切り返し青野にスタナーを決めるが、青野は譲らずラリアットでなぎ倒す。青野の猛攻を耐えた岩井に茉莉が熨斗紙やハイキックでフォローすると、岩井はダイビングニードロップもカウントは2。岩井は続けて青野の顔面に膝を突き刺すも青野は覚醒しラリアットからダブルアームスープレックスをぶっこぬく。更に後頭部からラリアット。もう一度正面からラリアットを撃ち込み3カウントを奪った。


青野「大阪の皆さーん!ベルト、お待たせしましたー!!ようやく見せることが出来てそして今日勝利できて最高に嬉しいです!次松井珠紗とタイトルマッチも決まったことだし、このベルト更にキラッキラに輝かせてまた来月も大阪に持ってきます。新木場もぜひ見に来てください。今日、大阪で初メインだったんだよね?さくら。なんか、言うことあるかな?」

さくら「ありがとうございます!今の私たちの世代はこうやってたくさんの先輩に支えられて成り立っていて今日も未来さんや茉莉さんがいたからこそ熱い試合ができたと思います。でもこれからはさくらがいるからアクトレスは安心だと皆さんにそう言って貰えるように!これからもっと試練を増やして欲しいと思います!それを乗り越えて、成長します!!応援よろしくお願いします!!」

青野「頼もしいね!新世代はCHIAKIを筆頭に勢いつけてるのが皆さんにも伝わってると思います。そしてキラ☆アンや朝子みたいな、オリジナリティな存在感出してる人がいます。本当にたくさん選手がいて誰が出てくるか分かりません。アクトレスガールズから目を離さないでください!よろしくお願いします!」


#松井所感

水嶋さくらの成長が著しい。
ここまで応援したくなるというのはもう生まれ持った才能だ。新人の頃、私はさくらになりたかった。こんなに頼もしくなるものかと、試合後のマイクには涙腺が緩みました。

岩井はもう少し。ヒール軍団の蛇道衆として異質にならなくてはいけない使命感(?)そこと自身の控え目な性格がミスマッチしているよう。あまり形に囚われず、もっと自分がやりたいように全解放して戦って良いと思うのだ。ヒールが縮こまってちゃ勿体ない。


次に誰が飛び出してきてもおかしくない。

アクトレスガールズ30人超、そこまで大きな差は存在しない。むしろ今こそ全員抜かせるチャンス。それにはもちろん私も含まれる。全員抜かして、誰にも抜かされぬように皆が進んでいけたら、アクトレスガールズはどこまで大きくなれるだろう。

何度考えても、やっぱりここには更なる希望しかない。