#松井レポート 2023.5.17 ACTwrestling Step18 新木場公演

5月17日(水) ACTwrestling Step18 新木場公演

@新木場 1st RING


第1試合

朝陽

vs

才原茉莉乃


前回5月6日大阪公演にて、才原は松井に「強くなる為にてっぺん☆に入れてください」と直訴。松井は朝陽とのシングルマッチを提案。そして「朝陽に勝ったらてっぺん☆入り」と要求。才原のてっぺん☆加入をかけた1戦となる。


才原は開始早々スモールパッケージホールド。それからスクールボーイ、バックスライドと畳み掛け秒殺3カウントを狙いに行くも全て朝陽はキックアウト。朝陽は張り手やストンピングで厳しい攻めを才原に与えていく。朝陽は「そんなもんか?」と才原を煽ると、負けず才原はエルボーを叩きつける。朝陽の攻撃を耐えた才原はカウンター払腰からキーロック、更に低空ドロップキックを6連発。大外刈や岩石落としでダメージを加えていくが決め手にはならず。ネックブリーカーで切り返した朝陽が、ミサイルキック、バックブローを非情に連発。才原はカウンターの首固めを入るが3は入らず。朝陽のコードブレイカー、ダブルリストアームサルトをギリギリ返した才原に、朝陽はゆりかもめで絞り上げ才原はギブアップ。


朝陽「茉莉乃は、朝陽にリングの外では悩みや考えをすごい言ってくれるから気持ちは分かる。でも肝心なリング上で少ししか感じることができなかった。だから今は入る時じゃないんじゃないんかな?今はおなじ新人たちに揉まれて切磋琢磨していくのが良いと思う。茉莉乃の中にある思いのその先にあるものがなければユニットなんて入ったって意味ないんだよ。厳しいこと言うようだけど、もっともっと自分で、自分を磨いてこい。朝陽は、そうやって今リングに立ってる。だからてっぺん☆に入る話は、一旦後にして。才原茉莉乃は茉莉乃しか磨けないんだから。またいつか入りたいって思った時はみんなに認められる存在になってからまた来てください。」

茉莉乃「ありがとうございました。またいつか挑戦させてください。ありがとうございました。」


#松井所感

茉莉乃はなんだか暗いんだなぁ。リングってもっと楽しいはずだから、それを伝えたいなと思います。私たちは戦って、やられても立ち上がって、そうして「頑張ろう!」って見てる人に思って貰えることが役目だと思う。リングではうまく芽が出なくて分からなくて悩んでいっぱいいっぱいかもしれない。でもそれだけを見せるのはプロの仕事じゃない。それも含めて思いっ切り立ち向かっていくのが、自分自身の名前で戦うアクトレスリングのプレイヤーとしての醍醐味だと思う。もっと剥き出しで楽しくやって。そしたらまたてっぺん☆に来てね。



第2試合

惡斗 & 入江彩乃【BE∀STZ REBELLION】

vs

松井珠紗 & 青葉ちい


この日が松井の23歳の誕生日当日。浮かれて入場してきた松井をBE∀STZ REBELLIONが奇襲。松井を磔にすると、惡斗が23回逆水平チョップを見舞い、顔面にクラッカー。石黒レフェリーも「お祝いだから!」とフォロー。出てきた青葉ちいに彩乃は逆エビ固めやヘア投げチョーク攻撃など重い洗礼。惡斗も青葉の手を踏みつけるが、青葉はスモールパッケージホールドでやり返し松井にチェンジ。松井は惡斗と彩乃を同時にネックブリーカーとフェイスクラッシャーで叩きつけ「誕生日ありがとう!」。しかし惡斗は松井に変型カルメリアで彩乃にチェンジ。彩乃と松井はエルボー合戦。松井は高速ブレーンバスターで彩乃を投げ飛ばし、スライディングキック、更にセカンドコーナーからミサイルキック、ミスティカ式クロスフェイスで絞り上げるも惡斗がカット。松井の迎撃を彩乃がランニングネックブリーカーで切り返し主耳。ビックブーツ連発も、松井は無理やり彩乃をロープに座らせスライディングクロスボディアタック。松井は青葉に「いけるか!?」と檄を飛ばし、青葉も「行けます!」と応えチェンジ。しかしすぐにビーリベの餌食に。青葉はなんとかエルボーを連続で叩き込みボディスラムで投げつける。彩乃はすぐに切り返し河津落としも松井がカット。松井は彩乃にジャンピングニーアタックを決めると、青葉はすぐにスクールボーイ連発もカウントは2。青葉を追撃を狙うが、彩乃はビッグブーツ。惡斗がコンプリートショットで叩きつけ、更に彩乃はもう一度ビッグブーツで3カウント。


惡斗「松井珠紗、お誕生日おめでとう。まあまあ、勝ちは譲れねえけどマイクはプレゼントしてやるよ。以上」

BE∀STZ REBELLION退場

松井「改めて本日23歳になりました松井かわいいこと松井珠紗です。本日は私のお誕生日公演にご来場頂きまして誠にありがとうございます。23歳になった本日、ここで言いたいことがあります。私はてっぺん☆というユニットに所属しているのですが、てっぺん☆の名に恥じぬようしっかりてっぺんを取りに行きたいと思います。前回大阪公演でチャンピオンの未来さんが朝陽に、挑戦したいならそれなりの実績を残してと仰っていたので…、私と朝陽で次回5月28日一騎打ちをしてベルトの次期挑戦者に相応しい実績を残したいと思います。それでは5月28日朝陽と松井の初シングルマッチ、ご期待ください。」

朝陽と松井は握手。


第3試合

茉莉 & 澄川菜摘 & キラ☆アン

vs

青野未来 & 蓮燦 & みあ朝子


数公演に渡り暴走を続ける蛇道衆のキラ☆アン。前回、朝陽&キラ☆アンvs青野&澄川を行ったが、キラ☆アンは執拗に青野に突っかかり更なる対戦を要求。青野に「インパクトある奴連れてこい」と言い放ち、結果青野が連れてきたのは蓮燦とみあ朝子。完全なるインパクト違いがこの1戦をどう狂わすか。


花道で茉莉と澄川のかっこいいポーズを押し退けてキラ☆アンが登場。茉莉、澄川は不快感を顕に。蓮燦と朝子は薔薇を持って登場。舎弟感抜群に青野を持ち上げる。蓮燦と朝子のクセ強握手を押し退けてキラ☆アンは青野に握手を求めるも先発は青野と澄川。

チェーンレスリング。青野がローキックで澄川を切ると両者譲らぬ攻防を同時にネックスプリングで起き上がり見合い。澄川は茉莉にチェンジ。青野もチェンジを求めるが、蓮燦と朝子の自分が自分がの主張に青野はどっちにしようか迷ってるところを茉莉が後ろから攻撃。茉莉はサッカーボールキックを連発。応援激しい蓮燦、朝子をうるせえと1発で茉莉は蹴散らす。茉莉と青野は蹴りを躱しあい、ハイキックを相打ち。青野がすぐにキャプチュードで投げつけるが茉莉もすぐにバックフリップ。ランニングレッグラリアットで青野を倒した茉莉が澄川に連携を求めるが、なぜかキラ☆アンがリングイン。青野そっちのけで茉莉と澄川でキラ☆アンを戻そうと揉め合い。青野は茉莉を捕まえサッカーボールキックを連続でやり返しバッファロースリーパーホールド、更にダブルアームスープレックスをぶっこ抜き優勢を取るが、今度こそ澄川がアシストに入り、茉莉のブラジリアンキックから熨斗紙。しかしキラ☆アンが茉莉を分断し無理矢理チェンジ。横取りフォールもカウント2。青野はドロップキックをキラ☆アンに打ち込むと、ようやく蓮燦と朝子がリングイン。2人でキラ☆アンをロープに飛ばすが、キラ☆アンはダブルラリアット。続けて青野にもラリアット。澄川にチェンジ。澄川と茉莉連携で青野を追い詰めようとするが、蓮燦と朝子が出てきて通せんぼ。逆にやられるが、朝子が捕まる隙に蓮燦がコーナーに戻り青野からチェンジ。蓮燦は澄川に向かっていくが、澄川は重めに膝を突き上げ串刺し式ランニングダブルニーアタックを2連発。澄川は茉莉に代わり、蓮燦を攻めていくが青野がドロップキックでアシスト。蓮燦は蓮燦ハートロックJIGOKUで茉莉を抑え込むもカウント2。朝子に嫌々チェンジ。茉莉が再び澄川にチェンジすると、朝子は「怖いぃぃ!」と逃げ帰り青野にチェンジ。青野と澄川は両者譲らずダブルダウン。澄川は茉莉に代わろうとしたところキラ☆アンが横取り。青野のチェンジ権を巡るべく揉めた朝子と蓮燦は、朝子が蓮燦にヘッドバッドし突き落とし青野は朝子にチェンジ。朝子は弱っちいエルボーを連続で叩き込みドヤ顔。キラ☆アンは朝子を潰し、茉莉にダブルを求めるが茉莉は水を飲みながらシカト。隙に蓮燦が河津落とし、青野のスライディングラリアット、連携で朝子のオーロラヒップドロップを成功させると「ブリリアント、ローズ」と蓮燦と朝子はキメ顔でポーズ。ワンテンポ遅れて青野も付き合う。青野はコーナーにキラ☆アンを寝かすと、朝子はコーナートップで敬礼をかましてから着地しエルボードロップもキラ☆アンはカウント1で返しやや半笑い。朝子が無謀にパワーボムを狙おうとするがキラ☆アンが切り返して腕ひしぎ十字固めに入ると朝子は高速タップアウト。

勝ち名乗りに茉莉と澄川は入らず。不服を見せる。


キラ☆アン「青野未来!なんだよこの人選。舐めてんのか。わかった。そこまで言うんだったらお前のベルト挑戦してやるからな。」

青野「言ってない言ってない」

キラ☆アン「はい!では次は。出る杭をうちに行きます。有望な若手を潰しにいきたいと思います。俺様、キラ☆アン。そして茉莉、惡斗とぶっ潰してやるんで楽しみにな!よろしく〜!」

惡斗「待て!!おい!あれが噂の俺様にっきか…。まあ待てちょっと頭を切り替えよう。次の5月28日、なんかお祭り企画らしいからさ。ちょっとキラ☆アンはよく分からないけど、(茉莉に)お前とこういう時でしか組む機会ないから、組んでもいいんじゃないか?じゃあ相手は誰か分かんねえけど…、今ね勢い乗ってるさくらとなるとあと1人誰か連れてこい!以上!」



第4試合

皇希 & 夏葵 & 後藤智香【The Royal】

vs

MARU & アレン & ブルドーザー轟【蛇道衆】


蛇道衆に負けっぱなしの後藤が、「勝ち越すまでやらせろ!」と言いThe Royalと蛇道衆のいがみ合いが続いている。後藤は5月6日大阪で皇希と夏葵に「一緒に戦ってください」と申し出た。夏葵も皇希も1度は宿敵とされた蛇道衆。ここでセンターユニットとしてのThe Royalの強さを見せられるのか。

蛇道衆側から握手を求める。後藤だけそれに応えにいくと蛇道衆は3人で後藤へ奇襲攻撃をし、後藤が暫く捕まる展開に。後藤はどうにか自力で切り返しMARUをジャイアントスイングで10周回す。しかし再度後藤は猛攻を受け蛇道衆は轟へチェンジ。轟が170kgプレスを狙うが、元祖170cmプレス使い手の皇希が潰しに入り、The Royalのアシストを受け漸く後藤は皇希にチェンジ。皇希は轟に170cmプレスを決める。両者代わって夏葵とアレンの攻防は夏葵が軽い身のこなしでアレンを翻弄。しかしMARUの介入で蛇道衆が優勢に。夏葵も意地でやり返すがMARUが夏葵にパウダー攻撃で隙を突きマフラーホールドで捕え体力を削ると轟へチェンジ。夏葵が轟をハイキックやダイビングフットスタンプで攻め立てたところ、決着を付けたい後藤がチェンジを要求。蛇道衆MARU、アレンが次々に介入し後藤を攻めるが夏葵と皇希のアシストで分断。後藤が優勢になり、アトミックドロップからラリアットを狙うところ轟がまさかのバックスライドで3カウント。

「ロイヤルがしょっぱいのはリーダーがしょっぱいしょっぱい言われてたよな?(後藤に)お前だよ!お前がいるからロイヤルは、しょっぱい。」

後藤「もう1回やらせろ!」

「うるせえなあ!もう1回やらせてやってもいいけどよ、負けたらロイヤル抜けろよ。覚悟もねえ癖にさ、茶番やらせんじゃねえよオラ」

轟は後藤に詰め寄る。

The Royalリーダー澄川がリングインし、両者の間に。

澄川「はい、はいはいはい。え?負けたら脱退。一理ありますね。いいんじゃないですか?ねえ?皇希と夏葵がここまでチャンス作ってくれたのに、何やってんすか。あと10日、死ぬほど練習してください。いいですか?じゃあ負けたら蛇道衆に智香あげますんで。」

MARU「蛇道衆に智香は、い・ら・な・いぃぃい"い"」

澄川「スベってる。」



#松井所感

数公演に渡るThe Royal vs 蛇道衆の抗争は後藤智香が負ける展開が続いている。ブルドーザー轟は着実に力を付けてきた。恐らくたくさん勉強をしているのだろう。轟の素性は知らないが、真面目な人なのかもしれない。見た目のインパクトもあるが、魅せることに関して卓越している。味方ではあるが蛇道衆アレンは轟に押されている。良くも悪くもバランサー的役割になってしまっているが、彼女は自分が引き立て役になろうとはまだ思わないで欲しい。試合の中で自身の印象を残せるよう考えて欲しいと思う。智香は平行線。むしろ右肩下がりか。蛇道衆との因縁対決に疲れてきたのかもしれない。だけど自分で言い出したこと。その責任は自分が抱えなくては。後藤智香が10日死ぬほど練習してきた成果を次楽しみにしたいと思う。もし勝利を収めたとしても、死ぬほど練習した成果が見えないのなら澄川菜摘リーダーには厳しく処遇を決めてもらいたい。

第5試合

CHIAKI

vs

山田奈保


4月から始まった新人トーナメントの決勝戦。残ったのはBE∀STZ REBELLION CHIAKIとてっぺん☆ 山田奈保。新人の頂点の決定戦。勝者は青野未来の持つベルトに挑戦する。

両者静かな立ち上がり。チェーンレスリングや手四つで力比べ。互いを吟味し合う。CHIAKIは逆エビ固めや背後からのスピアータックルで奈保の腰を潰しにいく。対して奈保は脚狙いでペディグリーからブリッジ式の足四の字固めで攻め立てる。CHIAKIが猛攻を堪え再びアルゼンチンバックブリーカーからロンダードダブルニードロップを腰に落としていくが、奈保は意地でやり返し、ローリングネックブリーカーからダブルアームフェイスバスター。コーナーに登った奈保をCHIAKIは追い掛けていきエルボー合戦。奈保がヘッドバッドを叩き込むとCHIAKIはコーナーから落下しダウン状態に。なんとか立ち上がったCHIAKIに奈保はダイビングクロスボディアタック。これをCHIAKIはカウント1で返すと奈保を背後から捕えるが奈保は切り返し脚へドロップキックし脚への追撃。ロープに飛んだ奈保にCHIAKIはパワースラムも両者立ち上がれず。膝立ちのまま意地だけのエルボー合戦。CHIAKIがムーンウルフで優勢をとるが、奈保は隙を突いて変型サムソンクラッチもカウントは2.9。続けてラマヒストラルを狙うが切り返したCHIAKIが顔面へドロップキック。そのままロコモーション式フィッシャーマンズスープレックスでぶっこ抜き、フィッシャーマンズバスターでカウント3。

CHIAKI「私が輝く為のトーナメント。有言実行したぞ!でも、もちろんこれじゃ終わらない。これで終わる訳にはいかない。未来さん、お待たせしました。待ってる間暇だったでしょう。28日次の新木場ここでそのベルト今日ようやく届いたそのベルトを最初に取りに行くのはこのCHIAKIです!未来さん、負ける気はありません。どうぞよろしくお願いします。」

未来「CHIAKI、全力で取りに来てね。全力で守るから。」

青野は手を差し出すとCHIAKIはその手をとって甲にキス。


#松井所感

アクトレスリング1回目の新人トーナメントはCHIAKIが制した。初戦水嶋さくら戦、準決勝なる戦、そして決勝の山田奈保戦。全てにおいて好試合を連発したCHIAKIがこのトーナメントで得るものは多かっただろう。また同時にこのトーナメントを見た新人選手が得るものも多くあっただろうと思う。私自身デビュー当時先輩に「女子に限らなくていいから、とにかくたくさん試合を見て」と教えて頂いた。今になってその大切さをとても実感している。
CHIAKI、山田奈保は新人の中から1つ頭の抜けた存在になったと思う。新人世代を2人に引っ張っていって欲しいと思うが、決して悠長には構えないで。CHIAKIと奈保を簡単に超える人はきっと出てくる。全員が負けじと成長し続けて欲しいと思う。
トーナメントの先にはタイトル戦がある。今回は「新人の中で」1番になっただけ。それと同じテンションではチャンピオンには勝てない。心して勝負をして欲しいと思います。



第1試合では才原茉莉乃のてっぺん☆入りは保留に。第2試合はタイトル挑戦者決定戦を朝陽vs松井で行う。第3試合のキラ☆アンはまた暴走し次回はキラ☆アン&茉莉&惡斗組で勢いのある若手を潰すと宣言。第4試合はThe Royal vs蛇道衆の抗争が激化。そしてメインでは新人トーナメントが決着。

全試合において動きを見せた今回の公演。誰もが必死に自分を変えようとしている。現状維持の姿勢を持ったら落ちていくだけだ。とても活性化されている今、私は何回でも言いたい。

アクトレスガールズは今が1番面白い。そしてこれからもっと面白くなると。

怖いもの見たさでまず1回。