#松井レポート 2023.4.21 ACTwrestling Step17 新木場公演

4月21日(金) ACTwrestling Step17 新木場公演

@新木場 1st RING


月並みですが、最近声援がとても嬉しいです。

この数年サイレントスタイルだったのでもうそれに慣れていたのですが、近頃解禁されてきて、やっぱりあると心持ち全然違うなと思いました。また、アクトレスガールズのお客さんめっちゃ優しくて最高に気持ちいいです。逆に静かな時不安になりますけど。

何て言うか困っちゃうな〜なんて時は、とりあえず応援してる人の名前を呼んであげてください。結構ちゃんと届いてます。あとはセコンドと同じこと言ってみても楽しいと思います。

今後も素敵なマナーで楽しんで頂けたら嬉しいです。

この日、平日にも関わらず大熱狂でした。本当にありがとうございます。


第1試合

惡斗 & 入江彩乃 & 荒幡寧々【BE∀STZ REBELLION】 with ワイルド・バニー

vs

なる & 山田奈保 & みあ朝子 & ゆふぁ


新人チームが求める握手にワイルドバニーだけが応える。彩乃となるのチェーンレスリングから始まる。朝子は惡斗に果敢に攻めやり切った顔で帰るも惡斗にはノーダメージ。チェンジしたゆふぁがすぐ惡斗に捕まる。なんとか惡斗を倒したゆふぁに続いて一斉に惡斗の背中を踏んで回る一行にワイルドバニーも加勢し、そこに奈保が歌う。カオス。バニーと惡斗が仲間割れ。腹立てた惡斗がバニーを花道から裏へ追いやってしまい、その後バニーが戻ることはなかった。奈保と彩乃はエルボー合戦。奈保は意地を見せるも彩乃に攻め返されてしまう。なるも惡斗へ攻めていくが1枚届かず。戦局は荒幡と朝子に。仲間のフォローも入り、朝子はコーナーで敬礼を決めてから、ジャンプし1度着地してからエルボードロップ。ビーリベの連携攻撃から最後は荒幡のブレーンバスターでカウント3。


惡斗「なんかめんどくせえのばっかだったな!なぁ特に朝子。お前アレか。カイリのパクリか?舐めてんな」

朝子「パクってません!カイリとかカオリとか誰ですか?!」

惡斗「本名知ってんじゃねえか」

朝子「知りません!みあ朝子は、みあ朝子です!誰にも真似出来ない、私がこれからも、王道を極めます!!」

惡斗「完全パクリだろうがよ!まあいいや!お前はそれでいい!!ただし私にもう絡むな。あー、もうほんとに嫌。まー、話変えてね。新人トーナメントが始まったからね。CHIAKIの為にトーナメントかな。なぁ、なる、奈保。お前らに1つだけ言っとく。自分らのトーナメントは自分らで盛り上げろ。以上!」


#松井所感

あー、カオスだった〜。いつも朝子がいると、本当に意味が分からないことになる。別にお笑いをやる気はないんだろうけど、どっちにしろもっと基盤が欲しいところ。体幹だったり練度だったり、危なかしさを伴うものではあまり笑えない。いや笑わせる気はないんだよね。これからも王道を突き詰めて頑張って欲しいです。
なると奈保は、新人トーナメントシード枠の2人。次の興行でこの日の勝利者とそれぞれ戦うことになる。これじゃちょっと印象に残らな過ぎるかな。朝子の手前どうしてもそうなってしまうかもしれないけど、誰も勝手に注目はしてくれない。自分の期待値は自分で上げないと。今日の試合を見て、2人に期待感を持つ人は果たしてどれだけいるのだろう?



第2試合

澄川菜摘 & 後藤智香【The Royal】

vs

MARU & キラ☆アン【蛇道衆】


先発は澄川とMARU。両者譲らない速い攻防が展開される。澄川が後藤へタッチ、MARU相手に少しやり返す姿勢は見せるがラフファイトに捕まってしまう。後藤とキラ☆アンの長身対決は、キラ☆アンが圧倒。その後澄川とキラ☆アンはグラウンドレスリングを繰り広げるがパワーもあるキラ☆アンが優勢か。澄川は逃れロープを使ってのニードロップなど放つがキラ☆アンのハイキック一閃で再びMARUへ。MARUは凶器で澄川を捕える。しかしキレた澄川が串刺しダブルニーアタックやサッカーボールキック、顔面ビックブーツなどを次々に決め後藤へ。後藤は善戦し、MARUにジャイアントスイング。澄川がダイビングダブルニードロップを飛び、後藤は510-Nを狙うがMARUは切り返して丸め込みカウント3。


MARU「おい、2連勝!智香。お前とはもうお、し、ま、いィィイ 。菜摘、今度そろそろ。」

キラ☆アン「菜摘菜摘ってみんな言いますけど、菜摘さんってそんな大したことあります?確かに上手いですけど、強さで言ったら私キラ☆アンの方が上ですよね?」

澄川「はぁ?なに調子乗ってんすか?え?どこがすか?何が?身長?その勘違いの甚だしさを今すぐここで蹴散らしてやりたいですけど、それは後々、置いときます。智香!智香はお、し、ま、い、だって。智香はいらないって」

智香「それは言ってない!いらないは言ってないですしまだ終わってない!アクトレスガールズの中心は、私たちザロイヤルなんで。」

MARU「で?」

智香「まあ2連敗しちゃいましたけど、The Royalが勝ち越すまであと3回。お願いします。」

MARU「3回?お前馬鹿なの?自己中なの?なんでロイヤルが勝ち越す為に3回もカード組まれるわけねーだろアホ。」

智香「あ、すいません。代表は蛇道衆よりも私たちロイヤルの方が好きなんで。」

澄川「今日は私たち負けたんで帰りますけど、最後にめっちゃ面白い締めお願いします。」

会場は手拍子で煽り出す。

MARU「めっちゃ面白い締めってむずくない?今日ブルドーザーもいないのに、私面白いこと出来るわけねえし。ちょっと待て!(会場の煽りを止めて)面白いことは出来ないけど、最後にみんなでシャーってやりたい!みんな代表に向けてやろう!!

(代表に)蛇道衆を、愛してください」



# 松井所感

澄川、キラ☆アンの絡みは面白い。コスチューム似てるし、両者蹴りの使い手。圧倒的強者として君臨してきた澄川菜摘に「大したことない」と突っかかるキラ☆アンもまた最高に良い。賞味期限ギリギリの女の戦いは私じゃ表現出来ない境地に辿り着くに違いない。期待します。

今回菜摘さんがあまりパッとしなくて個人的には物足りない。だけど、これは菜摘さんだけの問題ではないだろうと思う。やはり攻め手と受け手が双方に作用して輝くようになる。大体攻めが良いって時は受け手が良い。通はそういう見方をしてくれるらしい。私自身も受けを大切にしてる。正解が十人十色のリング上は勉強と練習の繰り返し。
智香がんばれ。

第3試合

新人トーナメント第1回戦】

岩井杏加

vs

才原茉莉乃


手四つを求め合うが、岩井がガットショット、そのまま才原をロープに飛ばし両者速い攻防。岩井がタックルで倒すが、才原はネックスプリングで起き上がり、見合う。

再び両者ゆっくり睨み合うが堰を切ったようにエルボー合戦。岩井は才原の顔面をコーナーにぶつけ、コーナーへ飛ばし串刺し式バックエルボー。逆エビ固めで絞るも才原はエスケープ。腰を気にしながら起き上がる才原の背中に岩井はバックエルボーを叩き込む。岩井はロープへ飛ぶが、才原はカウンターで払い腰。フォールもカウント2で返した岩井の腕を取りキーロック、そのまま腕ひしぎ十字固めへ移行も岩井はロープエスケープ。才原は岩井の腕を自身の肩で折り、大外刈りもカウント2。才原は岩井の胸へチョップ。才原は岩石落としを狙うが、岩井は堪えて才原を潰し、ギロチンドロップも2。岩井はコーナーに登るが、才原も追い掛けてコーナーに登り、雪崩式のどんぐりクラッシュ、そのままテールクラッチで丸め込むもカウント2。才原は岩石落とし、何度も抑え込むがカウント2で岩井は返す。才原はロープへ飛ぶが、岩井は河津落としで起死回生も両者ダウン。先に起き上がった岩井が才原へエルボー。才原も応戦するが、岩井はすかしてスタナーから顔面へ低空ドロップキック。再度ギロチンドロップを狙うが、才原はすかして旋回式フェイスバスターも2。才原は強烈なエルボーを叩き込むが、岩井も負けじとやり返し、顔面に膝を突き刺す。岩井は続けてデスバレーボム。それでは終わらずコーナートップからダイビングニードロップでカウント3を奪った。


# 松井所感

幾度も記すようだが同世代、同期とのシングルは格別だ。胸を貸すでも借りるでもない、喰うか喰われるかの本当の意地のぶつかり合い…2人がそれを出来たのかは分からないけれど、今までとは違う一戦になっていて欲しいと思う。

強いて言うなら岩井と才原は攻守が繋がっていない部分が多い。攻撃するターン、やられるターンが自分たちの中で区分されているのか、所々ぶつ切りで展開され1試合通しての感情移入が中々しづらい。また、単純に技が弱い。私はこの試合セコンドについていたので、その距離からはお互いの感情が伝わったのだが、離れると淡々としていて届いてこない。惜しいという感想が最も大きい。


しかし、以上は欲を言えばの話。特にこの新人トーナメント、私は全く荒削りで構わないと思う。まずこのリングで、たった2人で1試合を作り上げたことが素晴らしい。改善点は伸び代だ。お互い更に高みを目指して欲しいと思う。

第4試合

新人トーナメント第1回戦】

CHIAKI

vs

水嶋さくら


ゴングと同時にさくらはドロップキック。コーナーに吹っ飛んだCHIAKIにエルボーを連発で叩き込むが、CHIAKIもエルボーをやり返す。CHIAKIはさくらをコーナーに飛ばし串刺しスピア。ロープへ飛ぶが、さくらはカニバサミでCHIAKIを倒してオクラホマも2でCHIAKIが逆に押さえ込むも2、更にさくらが固めるもこれもカウント2。さくらはロープへ飛んでドロップキック。CHIAKIはロープへ吹っ飛んだ勢いで殴り掛かるが、さくらはブリッジでスウェー。CHIAKIは思わず拍手。さくらへ握手を差し出すが、さくらは手を払おうとするのを更にCHIAKIは見越してガットショット。ロープに飛ばすが、さくらは側転で躱しクロスボディアタックも、CHIAKIは捕らえ、バックブリーカーから方エビ固めで絞りあげる。さくらはロープエスケープ。CHIAKIはさくらの背中にスピア、そのままアルゼンチンを狙うが、堪えたさくらが逆にキルスイッチの体勢に入る。それもCHIAKIは無理矢理切り、ガットショットからボディスラムで抱えるもさくらは丸め込みに入るが、CHIAKIはぶっこ抜いて投げ付ける。フォールもさくらはブリッジで抜けるが、CHIAKIが後ろから髪の毛を引いて倒すと、コーナーにさくらを座らせ顔面ウォッシュ(EUR44ブーツ)。CHIAKIはさくらを無理矢理立たせるが、さくらは振り払ってエルボー。CHIAKIはさくらを挑発するが、さくらは「お前が来い!」と受ける姿勢。CHIAKIは強烈な1発を見舞うがさくらは更に来いと煽る。CHIAKIが首へエルボーを叩き込むと、さくらも首に1発。更にエルボーを連発でCHIAKIに膝をつかせ、大きく振りかぶった1発でCHIAKIを倒す。さくらは鎌固めで体力を削ると、ダイビングクロスボディアタックからキルスイッチで畳み掛けるもカウント2。再びコーナーへ上がるが、CHIAKIは吠えコーナー上のさくらへエルボー。さくらも応戦するが、CHIAKIをさくらを抱え上げFクラッシュで叩きつけるとロープへ飛んでロンダードニードロップをさくらの背中に落とす。CHIAKIはアルゼンチンバックブリーカーからムーンウルフもカウント2。ダメージの強いさくらを無理矢理起こすが、さくらはスクールボーイで錯乱し電光石火で飛びつきサンセットからジャックナイフで固めるもカウント2.9でCHIAKIは返す。さくらはロープへ飛ぶもCHIAKIのカウンターパワースラムは2。CHIAKIはロコモーション式フィッシャーマンズスープレックス3連発で3カウントを奪った。



# 松井所感

新人トーナメント屈指の好カードは期待以上のガッツで会場を満点に沸かせた。2人に上がっていって欲しいと思ってた為、個人的にも期待大のカード。CHIAKIもさくらも基本すごく素直且つ頭が良いので、色んな人の意見を真っ直ぐ聞いて、自分達で取捨選択をして研鑽している。もちろん今回だけではなく常にそういう姿勢を感じるので、今後も更に成長していくんだろうと信じてます。どうか慢心せずにこのままで。

試合はさくらの頑張りが非常に輝いた。かなり動けるのだが、今まで体格の小ささやしなやか過ぎる部分で弱過ぎに見えていた。尚且つある程度動けてしまう人は動きが流れやすい為あまり印象に残りづらい。静と動のメリハリ、自分も中々流れてしまう為課題だが、今後そういった部分をより研究してみて欲しいと思う。ちょっと動ける新人レベルで留まっては勿体ない。


CHIAKIは次準決勝でこの日を超える試合を見せて欲しい。

第5試合

青野未来 & 茉莉

vs

朝陽 & 松井珠紗【てっぺん☆】

vs

皇希 & 夏葵【The Royal】


先発は青野と朝陽と夏葵。青野をターゲットに狙うが、三者譲らず見合う。3人同時にチェンジ。松井勢いよく突っ込むが、茉莉と皇希に体格負け。夏葵が加わりThe Royalのアピールを決める。夏葵は茉莉にサッカーボールキックを連発し挑発するが、茉莉が強烈な1発で返り討ちに。しかし皇希が入り再びThe Royalの連携へ。茉莉、朝陽、皇希はエルボー合戦も気付いたら茉莉だけ攻撃を喰らい不服の茉莉。朝陽と皇希が茉莉をキャメルクラッチと逆エビ固めで固めたところ青野が非情なカットに現れる。青野は茉莉を投げてボディプレス。青野は無理矢理チェンジしてドロップキックを連発。皇希と青野の一騎打ちは皇希がパワースラムやカナディアンハンマーを決め優勢に。しかし朝陽が皇希にダブルリストアームサルト、皇希は意地のダイヤモンドカッターを決めトリプルダウン。夏葵にチェンジするも松井が入りてっぺん☆の連携。更に連携を狙うが茉莉と青野が息ピッタリの同時サッカーボールキックで阻止。青野は茉莉にミサイルキックを誤爆。その間にThe Royalが出てきて皇希が青野へアメジストバタフライ。場外へ逃れた青野を更に捕まえ夏葵が場外へフットスタンプ。松井は夏葵を捕まえ場外でブレーンバスター。更にミサイルキックから変形フィッシャーマンズスープレックスで畳み掛けるも夏葵はハイキック。キューティを狙う夏葵から逃れ松井がマ・ツイカワイストラルでカウント3。


松井「てっぺん☆勝ったぞ。未来さんと茉莉さんから2連敗は防げましたけど、でも未来さんから直接は取れてないんで、次は必ず青野未来から3カウントをとります。楽しみにしててください」

朝陽「私は今日もみんなに伝えたいことがある!『なーにー』

私は、てっぺん☆としてアクトレスガールズのてっぺんに立ちたい。でも、松井珠紗と山田ちゃんと仲良しこよしでやる気は更々ありません。だからもっともっとお互いみんなで刺激しあって、自分たちそれぞれが強くなってみんなに認めて貰えるようになったらアクトレスガールズのてっぺんに立てると思ってます。だからこれからもよろしくお願いします!

そして、キラ☆アンさんはいらっしゃいますか?さっき試合後、澄川菜摘は大したことないって仰ってましたよね。大したことない。それ、私もちょっと思うんですよね。The Royalがあんまり目立てないのも澄川さん自身がしょっぱいからなんじゃないですか?」

キラ☆アン「澄川菜摘。だってチョロいじゃん。ついでに青野未来、青野未来も対して強くないよね。この2人がツートップなんて未来がないと思いませんか?」

澄川「おい、どの立場で言ってんだ。青野未来はチャンピオンなんですよ。んで、The Royalはセンターなんですよ。いつでもやってやりますよ。」

青野「もちろん。いつでも。私たちが未来が無いとかチョロいとか…それはリングの上で確認してみてください。」

キラ☆アン「朝陽ちゃんが刺激が欲しいみたいだから1回だけ組んであげまーす」

朝陽「私が!アンさんと組んであげてもいいよ。(松井に)どう?」

松井「いいんじゃない?なんか、刺激には間違いないと思うから。ツートップぶっ潰してください。」

てっぺん☆はグータッチ。



# 松井所感

今回の3wayタッグ然り、今年の1月末に青野vs入江vs松井の3wayマッチをメインに組み込んできたりと、運営は時々冗談みたいな冒険をしてくる。

私は新人トーナメント開催中の今、そっちがメインになっても良いんじゃないかと思うのだが結局安全牌(ではないけど)のメンバーでどうにか締めようとしてるような。新生アクトレスガールズ開始から1年以上経ってこの状態の今の方がよっぽど未来を感じない。結果また青野と澄川を出してそこの強さを誇示しようという。私はこのパターン飽きた。多分朝陽もキラ☆アンも同様に思っているから、わざわざ棘のある言葉を用いて挑発せざるを得ないのだろう。

これに関し青野はバックステージで「(私たちを使って)目立ちたいのかな?」と発していたがそれは決して違う。チャンピオン青野未来の指針が示されないから突っかかるしかないのだ。誰もそれをしなくなったらその時私たちは宗教。今我々が行っているのはデモのようなもの。いつか革命は起きる。
多分。

色々提議してますけど、アクトレスガールズは豊かです。覚えられないくらいたくさんメンバーいるので、本当にいくらでも面白くなると思います。私は間違いなく今が1番面白いと信じてるんですが、ここが最低ラインが良い。

旧体制も含め、前の方が面白かったって言われたら悔しいので。残留組としてのプライドを持って今をより面白く見せていきたいと思います。会場には来てない方も、私たちが今何をしてるのか怖いもの見たさでいいので一度見て頂けたら、とってもハッピーです。

次回5/6大阪公演はボリューミーに6試合。内2試合は新人トーナメント準決勝。何がどう動いていくのか、またご期待ください。

それから、まだコロナウイルスはあります。私はコロナに感染し、療養中にこのレポートを書いています。初感染でしたが、もう本当に辛かったので、皆さまもまだまだ気は抜き過ぎずに!!